株式会社誠和 「プロファインダーⅣ」
「環境制御」とは、作物の栽培にあたり重要な、光・温度・湿度・CO2濃度・気流などの環境要因を、生育に適した状態に調整することを指します。それにより作物の光合成速度を最大限に高めて生長を促進させ、収穫量を上げることが環境制御の目的です。
プロファインダーはハウス内の4つの環境因子(温度、湿度、CO2、日射量)の測定を行い、グラフ等で表示することにより、ハウス内環境の状態およびその変化を視覚的に理解することができる測定器およびソフトです。
測定した環境因子は、作物栽培上重要な平均気温、積算気温、積算日射量、培地温度、絶対湿度、飽差、露点等に算出できます。
測定したデータをパソコン等に記録しておくことができます。(CSV形式ファイルで取り出せます)。
プロファインダーをおすすめする理由
ハウス栽培では、植物の光合成速度を増大するために、温度・湿度・CO2・風速・養水分などの制御が重要となります。
ハウス栽培の問題点
これまでの日本のハウス栽培現場では、重装備なハウス栽培でも測定対象が温度だけだったり、環境制御の蓄積データがあまりに少なかったりと、ハウス栽培における不特定要素がほぼ解消されない状態での「環境制御」でした。
「設備や資材は作物の生産性を高めるために効率的かつ効果的に使用したい」、そのためには、まずハウス内環境の現状を環境測定器で把握することが必要であり、そうすることで初めて、目標とするハウス内環境の実現に向け各種機器をどう活用するかが重要になってきます。
ハウス内環境の「見える化」
ハウス内環境のモニタリング(見える化)を行うには、市販の測定センサーで表示される温度(最高・最低気温)や湿度(相対湿度)のデータだけでは不十分だと考えました。
そこで誠和は、複数の環境因子を数値化できる、施設園芸に「特化」した栽培システム「環境測定器“プロファインダー”」を開発。
プロファインダーの開発により、ハウス栽培における栽培環境の「見える化」が可能になりました。 是非、みなさまのハウス栽培にお役立ていただきたいと思います。
ポイント1:栽培上最低限必要な環境因子等の把握
温度、湿度データの単位変換。飽差、露点・・・。日の出、日の入り時刻など以下のような項目を計測・算出できます。
湿度
・相対湿度 ・絶対湿度 ・飽差 ・露点
温度
・気温 ・最高/最低気温 ・日平均気温 ・時間帯別平均気温 ・積算気温 ・有効積算気温 ・積算日射量
気象
・日射量 ・日の出時刻 ・日の入時刻 ・日長時間 ・南中時刻 ・南中高度
CO2
・CO2濃度
ポイント2:データ収集にパソコンを使用
データ収集をパソコンで行うことにより、収集データの現在値とその推移をグラフにて逐次モニタリングできます。
【メイン画面】
【グラフ表示画面】
ポイント3:強制通風式
施設内は屋外より風が弱く温度変化が激しいため、自然通風式では、放射により気温が日中は高く、夜は低くなりやすい傾向があります。そのため強制通風式を採用しました。
生物と気象(Clim.Bios.) 10:A-2,2010 P2【岡田、2010】
気温は、直射を遮っただけでは精度よく測定できない。
特に、風の弱いハウス内では自然通風式の計測値が強制通風式に比べて日中は3℃も高くなった。風がある水田ではその差が少なかった。
理由は、放射よけが日射を吸収して温まり、その内表面から長波放射や対流によって温度センサーに熱が伝わるためである。
放射よけが冷却される夜間は、その逆の現象が起こる。
ポイント4:データの共有化
施設園芸先進国であるオランダでは、生産者同士のデータの共有化や研究機関でのデータの解析と生産者へのフィードバックにより収量を向上させてきました。
仕様
【プロファインダーⅣ装置仕様】
電 源 : 単相AC100V ヒューズ0.5A 250V AC
【プロファインダーⅣセンサー測定範囲】
温 度 : -10~50℃
相対湿度 : 0~100%
温度センサープラス : -10~80℃(空気中) 0~40℃(水・土中)
C O 2 : 0~5,000ppm
日 射 量 : 0~1,500 w/㎡
詳細データ
コード / 製品名 :【24TPF4R】プロファインダーⅣ 日射センサーセット
規格・内容 : プロファインダーⅣ本体、日射センサー、温度センサープラス30mコード
※2台目以上ご購入の場合、日射センサー等の仕様についてはご相談ください。
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お問い合わせお待ちしております
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